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「松本民芸生活館」の構想

「松本民芸生活館」の構想

 この問題を考え始めたのはすでに数年以前からで、いろいろな計画が頭の中を行きつ戻りつしていた。いずれにもせよ、若い社員達の寄宿舎の必要は急務であったが、折角 の建設をやるならある程度理想的にいろいろなものも兼ね備えたいと思った。
 その内容は
  ○青少年の毎日の生活の場所としての寄宿舎
  ○民芸家具の常設陳列および実際使用の実験所
  ○民芸品の小規模陳列による美的認識の養成
  ○松本民芸家具生産グループでの会合所
  ○一般人を含めた民芸運動啓蒙の民芸教室
  ○民芸同人の宿泊利用施設
  ○当地民芸運動の拠点
等々である。
 最初に計画した問題は長期償還による国家資金導入計画であった。幸い半カ年がかりで許可があって、三十年年賦償還の資金を借りるところまで漕ぎつけたが、さて実現の 段取りになって見ると、半永久的な鉄筋コンクリー卜の耐火、耐震、耐風、衛生等、理論の上では何一つ申し分のないにもかかわらず、設計、仕様に至るといわゆる、規則規 則のひもつきで不自由極まることを痛感しないわけにはいかなくなった。
 しかしよく考えてみると、今時、この程度のものは珍しくもなく、特徴も性格も全くないもので、私の抱いていたイメージとは大きな距りがあることがわかってきて、積極 的に推進させる意力は大いに阻害されてしまったのである。結局これには多少の犠牲も伴い、今後の申請等については不利なことは承知の上だが、建主は自分達で、金を返す のもこっちであってみれば何も辛抱してまで、中途半端なことで我慢する必要もない故、計画は放棄し、また振り出しに戻ってしまった。  さて、その後考えなければならなくなった問題の中で、工人養成は現状のままで良いか悪いかという問題があった。現状のままではただ技術の仕事を養成するということで あるが、これにはいろいろの疑問が生じてきたのである。
 それは大原民芸協会々長から養成を委託された二十余人の北海道少年の問題であった。このため仮の寮を借りて、そこで団体生活をさせながらニヵ所の工場に分散して技術 養成が行なわれた。この高卒四人を含めた大部分が中卒の少年達を扱ってみて、わかってきたことは、技術養成と同時に併行してやらなければならない問題が多いということ であった。むしろ技術養成の効果を進めるためには同時にやらなければならない大切な問題があって、技術はその気になってやればあるところまでは案外早く進むものである ことなどであった。この養成は約一ヵ年半の短期なものであったが、その後一年を経て第二期生が採用され、これは北海道の現地で養成されたが、効果としては余分な費用が かかっても当地養成がその実効を上げたことは会長も大いに認めてくれるものとなった。しかし、その前にはいろいろな問題があったのである。
 まずわれわれ一般人にとっては極めて常識的な問題が、これは主として社会的な個人の考え方、訓練というようなことに関していまの教育はどのような責任を持っているか という疑いであった。われわれが考えでいる最も平凡な社会的または団体的条件も全く最初からやり直す必要があること、そのための生活本拠である寮生活の日々の内容とい うものがいかに大切なことであるかということなどもわかってきたのである。日々の平凡な暮しの中に実は大きな将来のための問題が含まれていることを考え直さなければな らないのである。
 つぎに安川慶一氏の主宰する富山民芸館のことであったが、ここは民芸品の展示と同時に安川氏一流の民芸生活の一端をその中に包含しているということである。安川氏の 言によれば民芸館には暮しが伴わなければならないという主張である。それが民芸の心に添って行なわれれば説明はなくても、必ず外部からの人達の共感を得られるはずであ って、民芸全般に渡る理解の根元が形成されてくるという意見である。
 富山民芸館の参観者の中のある若い青年達は自主的に館の外部の清掃の奉仕に時折り従事してくれるという話であった。これは民芸美論を安川氏から聞いて始めたというの ではなく、富山民芸館そのものの持つ雰囲気とその中に浸み出した生活の美に共感した人達の働きであったというのである。また有名な美術商のある人は入館第一に板の間の 美しさを賞讃したという話もうかがった。これらの問題の中には考えなければならぬ多くの人間の暮しと民芸との関係の深さがある。
 さて、自分達の仕事を通して若い人達のことを考えると、これは単なる寮の建設というような単純な問題ではなく、なお一歩突き進んで、民芸と暮し、物と心の両面から成 立する施設というものから漸次計画されなければならないこととなる。民芸として形をとったものはもちろん、古今東西にわたる民芸品であり、その中で一番大きなものは家 であり、建築である。家とはただ、生活上の便宜だけを考えたものではないはずで、機械的なまた
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